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じゃばら折りとの長い付き合い

Thinking

じゃばらというと、バネみたいな、階段をびんよよ降りていくアイツですが、ここから思い出した話を広げていきましょう。

 

じゃばらといえば、バネみたいなやつで鉄だかアルミだかのひやっとした感触が目新しかったのを覚えています。わたしの時代ではどちらかというと、ガチャポンの景品になっていたアメリカのお菓子みたいな配色のプラスチックのじゃばらのほうがポピュラーだったのですが、でもやっぱりじゃばらと言われると、近所の友達のバアちゃんが持ってた金属のじゃばらを思い出します。

 

駄菓子屋のガチャポンにあったビビッドなじゃばらは、当時借りていた築30年だかの家のやたら急な階段ではなかなか思うようにいかず、でも金属のシャラシャラ言うやつだけは我が家の階段を生き物のように駆け下りて、気持ち悪いやら、面白いやらで、フシギな心もち。自宅だけでなく、近所の神社にあった階段のフチやら、ごみ捨て場のトタン屋根やら、とにかく斜面だったらどこでもびんよよびんよよしてくれやがるので、みんな面白がって遊びすぎたあまり一日で飽きてしまったんですが、たった一日の出来事のわりにずいぶんと記憶にとどまっています。

 

一年くらい経って、もうすっかりじゃばらのことを忘れた折です。折り紙の本だったかに、『紙でつくれるじゃばら虫』…そうだ、びんよよするあいつはじゃばら虫という名前だった…の作り方が描いてあって、ふと思い出して作ってみました。私の父は別段事務仕事というわけでもなかったのですが、なにやらいろいろなものを印刷していたので、コピー用紙を山ほど持っていました。それをくすねると咎められるので、それなりに控えてはいたのですが、自宅の階段は一段一段がデカいうえに急だったので、あそこをびんよよさせるにはやはり折り紙なんかじゃダメだと、父の部屋に忍び込みありったけのコピー用紙を持ち帰りました。じゃばら虫という一大プロジェクトでは小さなことは言ってられませんもの。

じゃばら虫を紙で作ったことがある人は知っていると思いますが、あんまり細くつくりすぎるとうまくびんよよしてくれません。じゃばら虫プロジェクトは難航しました。何度も実験して、何度も作り直して、思えばあのときずいぶんとじゃばラーとしての経験値を貯めたんだと思います。自分の力だけではうまくいかず、結局、手先の器用な姉にも手伝ってもらって、大きな…といっても10cmもないのですが…自宅のおにおろしみたいな階段をも走破する立派なじゃばら虫を作り上げました。その立派さたるや、あまりに躍動感ある動きに面白くなってずっと遊んでたら、階段の上り下りがキいたのか、はじめて足を攣るはめになりました。

 

 

話は一気に、つい最近に至ります。

やることメモを書くとき、わたしはA5のコピー用紙を使っていて、適当に書いては、適当に折ってポケットにねじこんでいます。やることが終わったらぬりつぶすことで、やるべき作業が浮き上がって見える『特別仕様*1』で、だいたい一日で一枚かそこらで終わってくれるので、大変便利に使っています。

でもこれ、取り出して、4ツ折を開いて、書き終わったらまた4ツ折、それからポケットに突っ込むんです。予定管理にモレスキンを使っていた時代もあって、ぱかんちょすればいいというメモのしやすさを知っているわたしは、この4ツ折という作業がめんどうでめんどうでしかたありませんでした。

しかし、使っているのはコピー用紙。今でも父のA4コピー用紙が入ったプラスチックのバッグを思い出します。父がコンビニに行く隙にコピー用紙をちょうだいするあの緊張感…。そんなとき、ふとじゃばらのことを思い出しました。

 

じゃばら虫を作る時、L字の紙の両端を交互に折って作るのでさっぱり知らなかったのですが、じゃばら折というのはパンフレットとかで使われる、W字型の折り方なんですってね。じゃばラーとしてそこそこに経験値がたまっていたわたし、なぜ気づかなかったのか…。

そう、モレスキンのように開けるコピー用紙を作れるじゃないか、と気づいたのです。

 

どういうことか。

 

 

 

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1.適当なサイズのコピー用紙(A4かB5がおすすめ)の長い辺を持って、折る。

 

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2.あとはW字型になるようにじゃばら折り。

 

 

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3.ふたつある「たに」をクリップではさむ

 

だけ。たったこれだけ。まったく気が付かなかった。ぱかんちょフィーバー。

たぶん折り紙でよく遊んだ人ならもう実践していてもおかしくないですね。そうじゃなくても誰でも気づいちゃうのかしらん。

 

 

上下をひっくりかえしたりすれば、紙を広げたときにページがさかさまにならないようにできますし、裏表も使えるのでそこそこ使えます。ちょうど16ページぶんになるので、一日一ページメモすれば二週間もメモできるからちょっとリッチに思える。

ただこれ、立ってメモするには向きません。コピー用紙なのでふにゃふにゃです。

 

ちいさいサイズのクリップボードかなにか、とにかく固いものがないかと思って調べたのですが、まるっきり同じ手法で、コピー用紙をじゃばらにして使おう!という趣旨の商品がありました。こういうのを使えば、立って記述できますね。どうやら名刺やらポイントカードも一緒にしまえるようです。

 

子供のころにやったことが、大人になってからも趣味になりつづけるとは、友達の父がミニ四駆片手に言っておりましたけれど、本当にそうみたい。まさかこんなおかしな利用方法になるなんて、あのころは思いもしなかった…。

そんなわけで、じゃばらとはまだまだ長い付き合いが続きそうです。

*1:あまりに特別なので、モレスキンを使うのがもったいなく感じるようになった

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